期限が来てしまったクレジットカード、どのような廃棄方法で廃棄していますか?
磁気ストライプに数カ所切り込みを入れてポイっとしているならば、ちょっと待ってください。
クレジットカードはしっかり切り刻まなければ、複製されて不正使用されてしまうこともあるんです。
接着剤などでくっつければ、磁気ストライプの切り込みくらいなら簡単に複製できてしまいます。
プラスチック製のシュレッダーを持っているなら、使用することが望ましいですが、持っていないからといって諦めることはありませんよ。
ハサミでも十分に安全な廃棄方法が可能ですから。
ただ、磁気ストライプとICチップはしっかりと切って割ってしまってくださいね。
あとは名前とカード番号と署名欄、期限、セキュリティーコードなどもできるだけ分からなくなるまで切り刻むとベストです。
そして、そのクレジットカードは何回かに分けて捨てることをおすすめします。
それでは、なぜここまでして廃棄方法に気をつけなければならないのか、確認すべき点も含めてしっかりとご説明いたしましょう。
クレジットカードを廃棄するときの方法とは?
クレジットカードを廃棄するときの方法は、まず「細かく切る」ということ。
ハサミでも構わないので「できるだけ細かく切る」ことが大事です。
もちろん、プラスチック用のシュレッダーがあるならそれに越したことはありませんが・・・。
クレジットカードには、多くの個人情報が印字されています。
名前・カード番号・カード期限・セキュリティーコード・署名・磁気ストライプ・ICチップです。
これらの個人情報ができるだけ読み取られないように、ハサミで切り刻みましょう。
磁気ストライプやICチップは、接着剤などを使用して繋げれば、いとも簡単に復活できてしまいます。
だから、磁気ストライプの部分は、少なくとも3箇所以上は切って割り、ICチップも、2箇所はきっちりと割れてしまうように切って廃棄してしまいましょう。
クレジットカードの廃棄の方法が甘いと恐ろしいことがある?
クレジットカードの廃棄の方法が甘いと、被害に遭う可能性があります。
つまり、不正に利用されてしまうかもしれないのです。
一般社団法人クレジット協会では2017年、2018年にクレジットカードの不正使用の被害は230億円と発表しました。
その後、2020年には251.0億円であると発表されています。
(クレジットカード不正利用被害の集計結果について/令和3年3月31日/一般法人クレジットカード協会/業務企画部より)
不正利用が把握できていない現状も問題であり、不正利用がされていても気づかない、把握していない割合がアンケートで半数を超えています。
また、把握できた場合でもカード会社から聞いて分かる場合が多くこちらも半数を超えていました。
実は自分では意外と気付きにくいようなんです。
不正利用で一番多いのは、クレジットカード会社や金融機関を装い偽サイトへ接続させ、カード情報を不正に入手して利用する「フィッシング詐欺」です。
次に多いのは「なりすまし」で、ある個人や企業になりすまして、勝手にSNSアカウントを作成することで、メールやメッセージを送信したりされてしまうことです。
それに次いで「ネットショッピング詐欺」も多く、購入したのに商品が届かないというものです。
このような不正利用に遭わないためにも、きちんとした廃棄方法で廃棄することが必要なのです。
クレジットカードを廃棄するときに確認しておくポイントは?
クレジットカードを破棄するときに確認しておく重要なポイントが3つあります。
- 有効期限が来ているかどうか。
- 解約済みかどうか。
- 不具合か何かの都合で再発行済みの旧のカードかどうか。
クレジットカードの有効期限が近くなると、新しいカードが公布されて送られてきます。
少し早めに到着するので、入れ替えた後は注意が必要です。
実はまだ期限が来ていなくて、使えてしまう場合があるからです。
ちゃんと期限が過ぎてから、ハサミで細かく刻んで廃棄するようにしてくださいね。
解約済みである場合も同じく注意です。
解約の場合は、期限は来ていないのでそのままだと使える可能性もあるからです。
ちゃんと解約になっているかを確かめてから、これもしっかりと切って廃棄しましょう。
再発行済みの旧カードにおいても同じことです。
うっかりすると間違えて「新しい方を切ってしまった」とか「どっちが使えるカードなのか分からなくなった」ということもあり得るちょっと危険な実情だからです。
有効なカードはどれなのか、期限が来ているか、あるいはちゃんと解約しているか、あるいは旧のカードであるのかということをきちんと認識してから、しっかりと処分しましょう。
また、ゴミに出すときもいっぺんに捨ててしまうのではなく数回に分けて捨てることをおすすめします。
近年増えている不正利用を未然に防ぐためにも、念には念を入れて用心を重ねて廃棄することはとても重要なことです。
また、ETCカードなどは特に期限内であると複製して簡単に使えたりしてしまうので、廃棄の際には特に注意しましょう。
磁気ストライプ・ICチップのある場合は特に念入りに切って廃棄してくださいね。
期限切れなどのクレジットカードでの不正利用はどこまで補償される?
ほとんどのカード会社では、フィッシング詐欺など不正利用に対しての全額補償はあるようです。
ただ、問題なのは本人が「気付いていない場合」です。
クレジットカード会社が気付いて連絡をくれれば、補償もありますが、気付いていなくてそのままに・・・という場合が多いという現実はとても恐ろしい話ですよね。
特に買い物のほとんどをクレジットカード払いなどにしていると、会計でも細かく管理することが大変だったり、夫婦でそれぞれが買い物をしていたりすると余計に気付きにくいことが多くなりますよね。
自分がした支払い以外はチェックが行き届かないことがあります。
そのためにも、やはりできるだけ不正利用が行われないように用心をして、廃棄する時にも注意した廃棄方法を心がけるようにしてください。
まとめ
クレジットカードの廃棄方法については、注意が必要です。
特に、カードの切り替わるとき有効期限がちゃんと来ているのか、解約をしたカードを廃棄する場合には、ちゃんと解約が済んでいるのか、また何かの不具合等で新しいカードを再発行して旧カードを廃棄する場合は、ちゃんと切り替わっているのかを確認してから廃棄しなければなりません。
できる限り細かくハサミで切って、特に磁気ストライプとICチップをしっかり切って割ってしまってから捨ててください。
また、家庭ゴミで出す時も数回に分けて捨てることもとても大事です。
使用済みカードでも不正利用はできることもあるということを念頭において、正しい廃棄の仕方でクレジットカードを便利に安全に使って、これからもキャッシュレス生活を充実させていってくださいね。